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「無償の愛」におもう事

ある女優さんがお薦めの本でシェル・シルヴェスタインの絵本「おおきな木」(村上春樹 訳)を読みました。
絵本の中に出てくる”おおきな木”の無償の愛を絶賛するので、興味が湧いたからです。
でも読んでみてあまりの後味の悪さに、その本を本棚の隅っこにおいやってしまいました。

なぜ自分は不快に思ったのだろうか?
絵本の中に出てくるのは、「おおきな木」と「ぼうや」です。
「おおきな木」は「ぼうや」にすべてを与えます。
「ぼうや」はただもらうだけ。
最後まで、ただただもらうだけでした。

「おおきな木」は最後まで与えることに幸せを感じていました。
後味が悪かったのは「ぼうや」が「おおきな木」になんの感謝の言葉もなかったから……だと思います。
無償の愛とは「見返りをもとめないこと」とありますから、一方的に与えるだけでいいのでしょう。
でもそんなに愛を注がれたのなら、「ぼうや」にはその愛に応えるだけの豊かな心も育って欲しかった。
「おおきな木」に感謝の気持ちを伝えて欲しかったのです。

少し日にちが経ってからなんとなく気になって、また読んでみました。
無償の愛とはこういうもの…ということを教えてくれているのかな、と思えるようになりました。
求めてはいけないのだ…何ひとつ。

凡人の私には難しい「無償の愛」です。


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